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展覧会
ゲンビどこでも企画公募2011展
「ゲンビどこでも企画公募2011」の入選作品を美術館で一挙展示します。ゲンビのスペースと作品のコラボレーションをお楽しみください。また授賞式および地元協力企業の日には、ご来館いただいた方々に素敵なプレゼントをご用意しています。
会期:2011年9月17日(土)〜10月10日(月・祝)
休館日:月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館、9月20日は休館)
開館時間:10:00〜17:00
観覧料:入場無料
協力:オタフクソース株式会社、広島アンデルセン
授賞式および地元協力企業の日
■ 2011年9月17日(土)14:00〜
会場:エントランスホール
入選者に賞状および賞金、企業からの副賞を贈呈します。授賞式にはどなたでも参加できます。この際、観客賞の投票に参加いただいた方には、地元協力企業から素敵なプレゼント(各企業先着50名分)や、ご提供いただいた食べもの飲みものもお楽しみいただけます(無料)。新しい才能の発見と応援に、ぜひ授賞式へお越し下さい。
◎ プレゼント内容:
オタフクソース株式会社/広島お好み焼きこだわりセット
広島アンデルセン/石窯食パン
※内容は変更する事があります。
観客賞
■ 投票期間:2011年9月17日(土)〜30日(金)
■ 結果発表:2011年10月1日(土)、会場および本ウェブサイト上にて
上記期間に来館者による投票で観客賞(1名/組)を決定し、受賞者には副賞が授与します。
ご覧いただいた作品の中で、一番心に残ったものにご投票ください!

いしかわ かずはる《"WE ALIVE"》
2009年アンガールズ賞
入選作品
岸かおる(きし・かおる)《cover》 秋山祐徳太子賞
1956年広島県生まれ、広島市在住/写真と模型で再現した原子炉建屋を、編んだ毛糸で覆った作品。震災により多くの人が意識することになった原子力発電をめぐる問題を、作家が取り組む、編む・包むという表現を通して作品に取り入れた。
中村潤(なかむら・めぐ)《kamiwoamu kamiwomaku iriguchi》 谷尻誠賞
1985年京都府生まれ、京都市在住/トイレットペーパー製のロープを使ったインスタレーション。編むという制作技法と巻くという展示方法で、空間を蔦のよう包み込み、普段誰もが使う「もの」を「場所」に変える作品。
シェアフル《AIR SHODOU》 松井みどり賞
インタラクションコンテンツ研究・制作のため、2010年に広島で結成/墨もインクも使わない、手のひらで空気に「書」を書くインタラクティブアート。鑑賞者の手の軌跡が、目の前のスクリーンにリアルタイムに写し出される。
坂井存(さかい・ぞん)《放射性重い荷物》
1948年福岡県生まれ、久留米市在住/「重い荷物」と名付けられたゴムチューブで作られたオブジェを背負い、九州の原子力発電所、福島県の被災地を訪ねた様子を写真と動画で展示。原子力を巡る現実を映し出すことで、さまざまな問題を鑑賞者に問かける。
ジェネヴィーヴ・シュア《The Night’s Forest》
1984年シンガポール生まれ、シンガポール在住/薄暗い空間に設置された黒いパネルに描かれた黒鉛画は、わずかな光の中で鑑賞者にさまざまな表情をみせる。薄暗い空間で見える、あるいは隠される性質や線を表現。 谷崎潤一郎の「陰影礼賛」から着想を得た作品。
ソース・オーガニゼーション・ネットワーク《Game of Space》
デザインの分野で新しく生まれる方法論や価値の発見を目的に2010年から広島で活動を開始。/数パターンの格子状のセル(小部屋)が組み合わされることで完成したオブジェ。カオスと秩序が混在する中で生まれる、豊かな複雑さを表現している。
竹之下亮(たけのした・りょう)《うたをください》
1977年熊本県生まれ、横浜市在住/美術館周辺で100人の合唱隊に「翼をください」を歌ってもらい、それに合わせて作家が指揮をしながら踊るパフォーマンス。作家・参加者・美術館という場が、欠くことのできない作品の一部となり一回性の作品になる。
増子博子(ますこ・ひろこ)《届けるイメージ》
1982年宮城県生まれ、宮古市在住/広島をイメージして描いた盆栽の絵画と、作家が住む宮古市から毎日届くデジタルイメージと手紙で構成されるインスタレーション。制作や通信、郵送といった作品にまつわる「時間」を鑑賞者に意識させる。
審査講評
秋山祐徳太子(美術家)
私は少人数での審査はしたことがあるが、このたびの審査はあまりの多くの応募者にとまどってしまった。しかし時間をかけて進めていくうちに、それぞれの純粋な熱意が伝わってきて、これはいい経験をさせて頂いたと思う。それぞれのアイデアは実現不可能な人もいたが、それも若さの勢いでいいと思うし、挑戦と実験もよしと、うれしい気分にさせてもらった。広島の古地図を起点に展開した知的なものや、日常誰でも使用するトイレットペーパーのコミカルなリズム感や、なんだか人が空から飛んできそうなスケールの発想、扇風機を編み物で包んでしまうどころか、原発の建屋まで包んでしまおうという、温暖梱包芸術。いやー、実に楽しかった。皆さんの素晴らしい情熱をありがとう。私も力を頂きました。

1935年東京都生まれ。ブリキによる彫刻作品や、《ダリコ》、東京都知事選出馬をはじめとする数々のパフォーマンスで知られる美術家。
谷尻誠(建築家)
はじめてアート作品の審査をさせて頂き、とても魅力的な案があると同時に、課題を見つける事が出来たように思います。建築を見るのと同じように、それぞれの作品の奥にある、思考やそこに辿り着くまでのプロセスまでもを、読み解いた上で作品を評価したいと考え、作品と向き合うことにしました。
アートという解釈を拡げてくれる作品には、やはり新しい建築に可能性を感じるように、惹かれるモノがあったと思います。体験をデザインしたものや、プロセス自体が作品であったり、多様な世界感を見せて頂くことが出来ました。
同時に考えさせられたのは、作品を伝える上でのプレゼンテーションに対する意識の低さが目につきました。
どう自分の作品を私たち審査員に伝えるのか、どう見て貰うべきなのか、そう言った伝えるという意識が作品に対する意識と近づいて行くことが、もっと必要であるように感じました。
思考からモノが生まれ、社会に伝えて行くまでもが作品としたならば、そこに介在する全ての要素を等価に考える事、そんなことがとても大切なのではないかと考えた審査の時間でした。
とはいえ力作も多く、ジャンルは違えどもとても良い刺激を頂いたこと、心から、感謝申し上げます。

1974年広島県生まれ。住宅、商業空間、ランドスケープ、プロダクト、アートのインスタレーションなど幅広く活躍する、今最も注目を集める若手建築家。サポーズデザインオフィス代表。
松井みどり(美術評論家)
今回は、絵画的表象や劇場的インスタレーションは少なく、放射能や戦争など知らないうちに環境を冒していく要素や、人間と動植物が共有するフラクタルな形やプロセス、主観と客体化の間で変容し続ける自意識や身体感覚の境界など、ひとつの論理やイメージでは掴みきれない複雑な主題を、アクション、映像、建築的装置などを通して、様々な視点や断面から検証し、それらが接触する人や事物との影響関係などを含めて視覚化・実体化しようとする作品が多く、公募者の高いコンセプチュアル性と関係性への関心を感じました。私自身は、観客が主な行為者となり、知覚の主体となる環境を提供する作品、なかでも観客個個人の身体や運動や感覚のゆらぎによってその効果に様々な差異を生じさせる可能性を多く示唆する作品に、高い評価を与えました。身体や事物の個別性の把握も、合理的なプランや形式に依存するのではなく、断片や影、動きや位置や大きさの変化に従って変わる印象を重視する作品を評価しました。

海外の学術誌、企画展カタログに同時代の日本の現代美術の潮流や作家について論文を多数寄稿するなど、日本を代表する美術評論家として日本のアートシーンを精力的に海外に紹介している。










