Hiroshima MOCA

コレクション展2011-Ⅲ

2011-Ⅲ 全体と部分

2011年11月19日(土)〜2012年2月26日(日)

本展では、美術と建築、建築と美術の関係を、当館のコレクションより60年代から現代までの美術の潮流を振り返り、アーティストたちの様々な試みからひもといていきます。

出品作家

阿部展也、アルマン、磯辺行久、アンディ・ウォーホル、太田三郎
デニス・オッペンハイム、アルパナ・カウル、河原温、草間彌生
須田悦弘、野村仁、ナム・ジュン・パイク、三木富雄、宮崎進
柳幸典、山村浩ニ、リチャード・ロング ほか

開催概要

会期 2011年11月19日(土)〜2012年2月26日(日)
開館時間 10:00〜17:00
休館日 月曜日
※ただし祝休日に当たる場合開館し、翌平日休館
12月27日(火)〜1月1日(日)、1月4日(水)
観覧料 一般 360(280)円、大学生 270(210)円、高校生 170(130)円
※( )内は30名以上の団体料金
主催 広島市現代美術館


草間彌生《自殺の儀式》
1975-76

展覧会の見どころ

「部分」と「全体」の関係性を意識した作品鑑賞から見えるもの

アートの世界において、作品の構成要素を「全体」と「部分」に分けることができるのならば、「部分」は「全体」の中に埋もれているだけの要素でしょうか。「部分」の総和が「全体」とか、「全体」の解体が「部分」というような、単純な加減法での分析や判断では、決してはかることのできない関係といえるでしょう。

「部分」の反復から広がる作品世界
生涯人間の「耳」をモチーフにし続けた三木富雄

彫刻家の三木富雄は、生涯人間の「耳」(それも左耳ばかり)をモチーフに制作を続けた作家として知られています。執拗なまでに一つの主題に取り組み続けた作家の業績に目を向けるとともに、アルミニウムで制作された実物よりもはるかに大きなオブジェを前にした時、「耳」は人体の一部としての属性や機能を離れ、それ自体が自立した「全体」となり、我々を圧倒する芸術作品となります。

「部分」なのか「全体」なのか?
日常に氾濫するイメージを、くり返し刷り出したアンディ・ウォーホル

アメリカのポップアートの巨匠、アンディ・ウォーホルは、キャンベルスープの缶詰、マリリン・モンローの肖像など、日常に氾濫するイメージを引用して、シルクスクリーンで鮮やかにくり返し刷り出しました。ここでは部分それぞれが等価であり、均質で相対的に並列されたスープ缶やモンローに対して、見る者の視点は複数に分散され、部分にも全体にも定まりません。これは、大量生産・大量消費される時代の一部として没個性的な生活を受容せざるをえない社会を表現していると言えます。

美術作品において「全体」と「部分」の関係は、お互いに根底で関連している要素といえます。作品全体から受ける印象を、ただ漠然と受け入れるだけでは、作品の真価を見逃したり、鑑賞の楽しさを失ったりすることにもなりかねません。「全体」と「部分」を意識して作品に接することで、これまでに気付かなかった発見や、異なる魅力に出会えるかもしれません。


リチャード・ロング《スイス花崗岩の環》
1985



三木富雄《耳》
1965、69、72(9点)


野村仁《カメラを手に持ち腕を回す:風景》(部分)1973

関連プログラム

2011年11月26日(土)14:00〜15:30 *終了しました

レクチャー&ギャラリー・ツアー

展覧会をもっと楽しむための、レクチャーとギャラリー・ツアーを行います。担当学芸員によるレクチャーでしっかり知識を蓄えたあとは、みんなと一緒に作品鑑賞ツアーに出かけてみませんか?
※参加無料(ギャラリー・ツアーは要展覧会チケット)、申込不要
※本企画は、ミュージアム・カレッジとして行います。

宮崎進《存在するものの力》2006

キッズ・プログラム

2012年1月9日(月・祝)11:00〜、15:00〜(各回1時間程度) *終了しました

みて、つくろう! 鑑賞+造形ワークショップ

コレクション展「全体と部分」をお話しながら鑑賞したあと、三木富雄の作品《耳》に着目した造形ワークショップを行います。
※参加無料、申込不要

定員:各回20名程度(先着順、無料)
対象:小学生以上
集合:コレクション展展示室入口

● 無料配布中

「コレクション展2011-Ⅲ」キッズ・ガイド

作品を見るヒントがたくさん詰まった子ども向け鑑賞ガイドを無料配布しています。いろいろな質問に答えたり、考えたり、友だちや家族と話しながら、展覧会をまわってみましょう。

広島市現代美術館/〒732-0815 広島市南区比治山公園1-1 TEL.082-264-1121
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