「ゲンビどこでも企画公募2010展」は、広島市現代美術館の無料パブリックゾーンを使って、
作品展示・発表する公募展です。全国から寄せられた140件以上の応募企画の中から、特別審査員(都築響一、二階堂和美、森村泰昌)と美術館スタッフにより入選8作品が選ばれました。インスタレーション、映像、写真や水彩画など、多彩なジャンルの作品とゲンビスペースの
コラボレーションをお楽しみください。
基本事項
協力地元企業の日
参加作家・展示作品
審査講評
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ゲンビどこでも企画公募2010ゲンビどこでも企画公募2010展
「ゲンビどこでも企画公募2010展」は、広島市現代美術館の無料パブリックゾーンを使って、
作品展示・発表する公募展です。全国から寄せられた140件以上の応募企画の中から、特別審査員(都築響一、二階堂和美、森村泰昌)と美術館スタッフにより入選8作品が選ばれました。インスタレーション、映像、写真や水彩画など、多彩なジャンルの作品とゲンビスペースの
コラボレーションをお楽しみください。
基本事項 協力地元企業の日 参加作家・展示作品 審査講評 ![]() 基本事項
「協力地元企業の日」素敵なプレゼントを先着100名の来場者の方に!●広島アンデルセンの日9月18日(土)「石窯食パン」スペインから取り寄せた4000個ものレンガで作られた石窯で、じっくりと焼き上げた広島アンデルセン特製の“石窯食パン”をプレゼントします。 ●オタフクソースの日10月3日(日)「広島お好み焼こだわりセット」キャベツたっぷり本格広島風お好み焼作りに挑戦できる、オタフクソース特製の“広島お好み焼こだわりセット”をプレゼントします。
参加作家・展示作品中出武彦(なかいで・たけひこ)《クルマと交通》 都築響一賞
1971年広島県生まれ、東京都在住/作家が制作したクルマや交通標識等のオブジェをインスタレーションする。日々の生活における、クルマや交通を巡る様々な問題について問いかける。
竹内邦晶(たけうち・くにあき)《着想と失敗》 二階堂和美賞
1980年北海道生まれ、東京都在住/水を張ったコップに画面上部から指輪やトランプが落とされる映像作品。落下物が着水した衝撃で水面は揺らぐがギリギリのところで水はこぼれず、再び静寂を取り戻す。
外川麻未(とがわ・あさみ)《certain scenes #2》 森村泰昌賞
1985年千葉県生まれ、千葉県在住/様々な風景のポストカードから、写っている名所のみを切り出して繋げていくインスタレーション。見知った建築やモニュメントが同線上に繋がっていくことで、見知らぬ風景へと変化していく。
金沢寿美(かなざわ・すみ)《パノプティコン》
1979年兵庫県生まれ、東京都在住/設置された望遠鏡をのぞくと、そこには誰かを示す三つの言葉がそれぞれ映し出される。その望遠鏡ののぞいている先に向かうと、先ほどまで自分がのぞいていた望遠鏡が、自分をのぞき込んでいる。観る者と観られる者の関係性や管理社会について問いかけるインスタレーション作品。
忽那光一郎(くつな・こういちろう)《風速0》
1973年東京都生まれ、東京都在住/長時間露光により、夜間飛行中の航空機を撮影した写真作品の連作。画面には昼夜を問わず稼働し続ける工場の姿が同時に映り込み、静と動の対比を生み出す。
友広剛(ともひろ・ごう)《ぼくのまち》
1973年広島県生まれ、広島県在住/広島の街並みを描いた水彩画の連作。作家が帰郷した際に感じた、変化した広島/変化していない広島の風景を水彩画というフィルターを通して描き出す。
太湯雅晴(ふとゆ・まさはる)《LOCKER GALLERY at Hiroshima MOCA》
東京都在住/コインロッカーを普段の場所から移動し、ロッカー内にLEDを配置することで、個々のロッカーをギャラリーに変化させる。コインロッカーはロッカーの機能を失うことなく、使用可能であるが、預けられた荷物は作品として観客に鑑賞される。
村上瑠美(むらかみ・るみ)《ジョーの憂鬱》
1986年広島県生まれ、広島県在住/著名な漫画「あしたのジョー」に書き込まれた作家オリジナルの物語『ジョーの憂鬱』。もぐらのキャラクターが「あしたのジョー」の漫画の中でストーリーとは無縁に動き、2つの物語世界が同時進行する。今回の展示では、そのもぐらのキャラクターがアニメーションとなり、漫画の中に入り込む姿を投影する。
![]() 審査講評都築響一(つづき・きょういち)
現代美術は難しければいいというものではないけれど、「みんなで参加してお絵描きしてればハッピー」というものでもない。ユーモアは大切だけれど、悪ふざけはいらない。やさしいけれど、見るひとに媚びるのとはちがうこと。楽しいけれど、わざとめちゃくちゃやるのとはちがうこと。
長い時間と、しばしば報われない労苦の末に「わかりやすいけれど奥深い」境地に達することができたら、そこに作家の幸福がある。そしてその道のりは、どれだけ誠実に対象に向き合えるかにかかっている。ひとによっては、おもちゃのジオラマのようにしか見えないかもしれない中出さんの作品から滲み出ているのは、そういう誠実さだと思う。 ![]() 1956 年東京都生まれ。 現代美術、 建築、デザインに加え、生活や文化に関わる広範な分野を対象とした執筆活動、書籍編集を続ける編集者。当館で今年5〜7 月に個展を開催。 二階堂和美(にかいどう・かずみ)
おこがましいなあと思いながら失礼しました。今回企画段階での審査ということで、こちらも想像力総動員で拝見いたしました。この美術館ならではのものが意外と少なかったのは残念でしたが、一方で、一度も訪れたことがないかもしれない県外の方も多くご応募くださっていたことは嬉しくもありました。ただ、過去の参考作品が多すぎて肝心の今回の企画がみえにくくなってしまったものが結構あったように思います。
その中で、竹内邦晶さんの企画提示は非常にシンプルにまとめられていました。作品意図について作家が込めたものが伝わるかどうかはさておき、映像そのものがともかく美しく、その点でまずとても気持ちの良い印象を持ちました。ただ「すごいね」と表面張力の不思議に感じ入ったり、こぼれないギリギリの線を割り出した作家の現場を思ったり、異質なものが落ちてきてびっくりするだけでなんとなく可笑しいということに気づいたり等々、人それぞれに受け取られ方が違おうとも請け負える単純さと、だからこそ必要な磨かれた美しさが光っていました。観る場所や映し出される大きさによってまた違った印象だと思うので展示が楽しみです。
![]() 1974 年広島県生まれ。 天真爛漫?自由奔放というイメージから神秘的、叙情的、そして狂気!な雰囲気までも併せ持つシンガー。現在広島県大竹市在住。 森村泰昌(もりむら・やすまさ)
実際の作品を観ずにファイルだけで審査するのは、なかなか難しくもあり、想像力を刺激される面もあり、貴重な体験をさせていただきました。
完成度のある作品。作者の「想い」がよく伝わるアイデア。完成度は未知数だが、あまりお目にかかったことがない表現スタイル。どういうものができるかわからないのだが、なぜか気になる提案。力作。あるいは力みがないところが魅力になった表現‥‥‥。いろいろあって、実際のところ、評価がとても難しかったです。 どの応募者も、当たり前の話ですが、まだ自分自身の表現を見つけ出す途上のように見えました。そういう意味では、今後の期待、次の可能性という点を加味して、私は審査したつもりです。 今回の結果はともかく、表現は長い道のり。入選した人も、残念ながらそうならなかった人も、等しく、まだまだこれからなにかを作り出していってほしい。今回のコンペがその後押しになっていたらいいなと、切に思いました。 ![]() 1951 年大阪府生まれ。 歴史上の 人物や映画女優に扮した、セルフポートレイト作品を展開する美術家。当館で10月23日より個展を開催する。 |