Hiroshima MOCA

シャルロット・ペリアンと日本

シャルロット・ペリアンと日本

2012年1月21日(土)〜3月11日(日)

日本文化を愛しデザインの新潮流をつくった一人のフランス人女性
建築家・デザイナーの軌跡

シャルロット・ペリアン(1903~99年)は、1927年のサロン・ドートンヌに出品した「屋根裏のバー」が認められ、ル・コルビュジエのアトリエに入所しました。そこでル・コルビュジエ、ピエール・ジャンヌレとともに、鉄、アルミニウム、ガラスといった新素材を用いた「住宅のインテリア設備」を発表し、新時代の住宅のあり方を提言しました。
1940年、かつてル・コルビュジエのアトリエで同僚だった坂倉準三の推薦により、商工省の「工芸指導顧問」として初来日したペリアンは、海外向けの工芸品の改良・指導を任され、柳宗理とともに日本全国をまわり、仙台の工芸指導所では若い研究員を対象に、素材の扱いやデザイン等を指導しました。

柳宗悦・柳宗理との出会い
日本の伝統との融合、モダンデザインの形成

日本滞在中に、「民藝」運動の推進者である柳宗悦や河井寬次郎らとも交流したペリアンは、「民藝」の理念に共鳴し、地方に残る伝統的な意匠や技術を同時代の感覚で再生しようと試みました。1941年の「ペリアン女史 日本創作品展覧会 2601年住宅内部装備への一示唆(通称「選擇 傳統 創造」展)」で発表した《竹製シェーズ・ロング》はその一つです。ペリアンに随行し仕事に取り組む姿を間近で見た若き日の柳宗理も、素材の性質を生かし、機能や用途にあった利用の仕方を追求する、デザインに対する彼女の姿勢に大きく影響を受けたと言われています。こうしたペリアンの活動は、柳宗理のみならず、戦後のデザイン界に強い影響を与え、日本のモダンデザインの形成のきかっけとなりました。
1953年、再び日本を訪れたペリアンは、東京で「芸術の綜合への提案―ル・コルビュジエ、レジェ、ペリアン三人展」(1955年)を開催。文楽から着想した椅子《オンブル(影)》をはじめ、違い棚をヒントにした《ビブリオテック・ニュアージュ(書架「雲」)》など、戦前の日本体験をデザインに生かした数々の名作を生み出し、高い評価を得ています。

5つの章で構成される本展では、家具、インテリアに関する図面、写真資料の他、ペリアンが撮影した写真、日本の友人と交わした書簡など約500点を紹介します。ペリアンと日本人との間に生まれた感性の共鳴とその波及をたどる本展は、21世紀の建築やデザインのあり方を考える機会となるでしょう。

特別コンテンツ「ペリアンってどんな人?」公開中!
特設ウェブサイト シャルロット・ペリアンと日本






シャルロット・ペリアン、銚子海岸にて、1954年 Photo: Jacques Martin

基本事項

会期 2012年1月21日(土)〜3月11日(日)
開館時間 10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
休館日 月曜日
観覧料 一般1,000(800)円、大学生700(600)円、高校生500(400)円
※( )内は前売りおよび30名以上の団体料金
前売り券の取り扱い場所一覧
観覧料の区分について
主催 広島市現代美術館、読売新聞社、美術館連絡協議会
協賛 ライオン、清水建設、大日本印刷、損保ジャパン
後援 フランス大使館、日仏工業技術会、日仏美術学会、日本建築学会、日本建築家協会、日本インテリア学会、広島県、広島市教育委員会、広島日仏協会、広島エフエム放送、尾道エフエム放送
特別協力 Archives Charlotte Perriand, Paris
協力


シャルロット・ペリアン《オンブル(影)》1954年 Photo: Shizuka Suzuki

関連プログラム

● 2012年1月21日(土)14:00〜16:30

オープニング特別講演会

ペリアンの人間像について、生活と仕事、欧州と日本など、複数の視点から考察します。講演1では、近親者としての視点から、ペリアンの日本での様子などを写真など貴重な資料を交えて紹介し、講演2では、仕事のパートナーとしての視点から、ル・コルビュジエがマルセイユのユニテ・ダビタシオン設計の際にペリアンを呼び寄せた手紙を軸に、ペリアンのデザインの特性について考察します。
会場:ミュージアムスタジオ(開場時間 13:30)
※参加無料、当日先着160名

◎講演1「シャルロット・ペリアンと日本」
講師:ペルネット・ペリアン=バルサック(シャルロット・ペリアンの長女、シャルロット・ペリアン・アーカイヴ代表)、ジャック・バルサック(美術史家)
◎講演2「ル・コルビュジエとシャルロット・ペリアン:ル・コルビュジエがペリアンに宛てた1枚の手紙を巡って」
講師:千代章一郎(広島大学大学院工学研究院准教授)


● 2012年2月11日(土・祝)14:00〜16:00

伊東豊雄「建築が家具をつくり、家具が建築をつくる」

世界中で革新的な建築を生み出してきた伊東豊雄は、家具や什器といったインテリアも手がけてきました。これらを「小さな建築」と捉えたとき、内部空間を覆う「大きな建築」としての建築とどのように共鳴しあうのか、これまでの自身の作品を軸にお話しいただきます。
講師:伊東豊雄(建築家)
コーディネーター:千代章一郎
会場:ミュージアムスタジオ
※参加無料、当日先着160名(開場時間 13:30)

● 2012年2月26日(日)13:30〜16:00

キッズ・ワークショップ「ペリアンさんをおもてなし!」

ペリアンさんが今、日本にやってきたら?「今」の日本を感じさせる、ペリアンさんに見せたいおうちを工作します。
講師:千代章一郎
対象:小学生以上
定員:50名(親子での参加も可)
※参加無料(保護者のみ要展覧会チケット)、要事前申込

往復はがきまたはeメールで、参加者全員の氏名、年齢、代表者の住所、電話番号を明記の上、下記宛先まで送付してください。2月17日(金)必着 *受付終了しました
*1通につき2組まで応募可。
*お申込多数の場合は抽選とし、結果は2月20日頃までにお伝えします。
宛先:〒732-0815 広島市南区比治山公園1-1
広島市現代美術館「キッズ・ワークショップ」係
eメール:hcmca@hcmca.cf.city.hiroshima.jp


● 2012年1月22日(日)、2月18日(土)14:00〜15:00

学芸員によるギャラリー・トーク

担当学芸員が展示室を回りながら作品の解説をします。
※要展覧会チケット、申込不要

「選擇 傳統 創造」展、髙島屋会場、東京、1941年 Photo: Francis Haar


ユネスコ庭園内《茶室》入口、パリ、1993年 Photo: Pernette Perriand- Barsac, Jacques Barsac


「芸術の綜合への提案―ル・コルビュジエ、レジェ、ペリアン三人展」
髙島屋会場、東京 1955年


Copyrights Archives Charlotte Perriand - ADAGP, Paris & SPDA, Tokyo, 2011

キッズ・プログラム

● 無料配布

「シャルロット・ペリアンと日本」キッズ・ガイド

作品を見るヒントがたくさん詰まった子ども向け鑑賞ガイドを無料配布しています。いろいろな質問に答えたり、考えたり、友だちや家族と話しながら、展覧会をまわってみましょう。

広島市現代美術館/〒732-0815 広島市南区比治山公園1-1 TEL.082-264-1121
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